【公開日:2022/1/7】
「バリアブル印刷ってなに?聞いたことがない」という方は多いのではないでしょうか。
印刷業界では、「可変印刷」とも呼ばれ、データベースに基づいて一部分の内容を変更(可変)して印刷する方法のことです。それにより、お一人おひとりに合ったコンテンツや情報を必要なタイミングで提供することが可能となります。
今回はこのバリアブル印刷の活用事例やメリット・デメリットなどを交えて、意味や特徴を解説いたします。
意外とみなさんの身近に存在していることにお気づきいただけるはずです。
DM(ダイレクトメール)
典型的なバリアブル印刷のひとつです。ベースとなる部分を一気に印刷し、可変部分を後で印刷します。
(DMの場合、住所・氏名などが可変部分に相当します。)
最近は住所・氏名だけでなく、紙面の内容を部分的に変更し、個々にあった適切な情報を届けるという方法も主流になっており、バリアブル印刷を活用したDMは顧客視点のサービスツールとなっています。
ハガキや封筒などの宛名
企業様がお客様などにお送りする年賀状や挨拶状、案内状の宛名印刷にもバリアブル印刷は採用されています。
少ない部数であれば会社のプリンターで印刷することも可能ですが、印刷会社に依頼すれば大量のお客様宛のものにも対応できますし、綺麗に印刷したものをお届けできます。
ナンバリング
重要書類の通し番号、くじやシリアルコードを印刷物に付すこともバリアブル印刷です。
個々に異なる番号を指定の場所に印刷でき、在庫管理にも対応できます。
メリット
顧客ニーズに合わせ、異なる内容を1枚ずつ変更して印刷ができるのが最大の特徴です。
企業様ごと、お客様ごとに変更でき、さらには1枚からでも対応できるというメリットがあります。
それによりコスト削減、発注から納品までのスピードアップなど作業効率に繋がります。
デメリット
可変部分の文字数や位置などは予め決めておくため、文字数が想定より多い場合や、項目が増えた場合など体裁が崩れる場合があります。また、「高」と「髙」といった字形が異なる場合、使用できるフォントに制限があるのでデータ作成の段階でしっかりチェックしておかないと、文字バケしたまま印刷されてしまうという点は要注意です。
宛名などの文字だけに対応していると思われる「バリアブル印刷」ですが、画像にも応用できます。例えば、写真入り名刺などは、文字のデータとともに写真も準備すれば、対応可能です。
またデータが揃っていれば、膨大な時間がかかるカタログ作成などにも活用できます。
可変データの組み合わせは無限にありますが、このバリアブル印刷を活用すれば難しいと思われていたことが簡単にできます。また、お客様の販路拡大、サービスの向上など可能性が拡がる印刷物が「バリアブル印刷」です。
遊文舎では、さまざまなバリアブル印刷を承っております。
可変部分のみの印刷ならデータベースファイル1つで印刷が可能です。
「基本となるデザイン+可変」といった印刷ももちろん対応できます。
「どのような形式でデータを準備したらいいいの?」「これって印刷会社に頼むこと?」といった些細なご質問でも、お気軽にお問い合わせください。