【公開日:2023/06/06】
2022年秋に遊文舎の京都支店が新しく開設されたことにより、オンデマンド印刷部門を大阪本社に、オフセット印刷部門を京都支店に集約いたしました。
今回は、新しくなった大阪本社の「オンデマンド印刷センター」についてレポートいたします。
▼「遊文舎 京都工場(京都支店)発足」の詳細はこちらの記事をご覧ください
印刷機には、オフセット印刷機とオンデマンド印刷機があることは、すでに知っている方は多いかと思います。
オフセット印刷の歴史はとても古く、反対に、オンデマンド印刷はまだ歴史が浅く、1990年代後半ごろから始まったと言われています。
両者の違いを一言でいうと・・・
オフセット印刷機は、大量印刷に対応し、安定した、多彩な色表現が可能
オンデマンド印刷機は、小ロット印刷に向いていて、短納期・低コストで、多品種少量生産が可能
と言えます。
※オンデマンドとオフセットの詳しい説明は、下記の記事もご参考にご覧ください。
▼オフセット印刷ってなに?『4大印刷方式』についてわかりやすく解説します!
▼オンデマンド印刷とオフセット印刷 正しく使い分けてコストダウン!
遊文舎では、様々なお客様のニーズに対応するため、今から15 年ほど前に同業社に先駆けて、オンデマンド印刷機を導入しました。
その後、徐々に台数を増やしてきましたが、社屋の限界もあり、これ以上の増設はかないませんでした。
そのような中、2022年10月に、双林株式会社と合併(現在の京都支店)したことにより、印刷機を置くスペースが、2拠点となりました。
そこで、「オンデマンド印刷は大阪本社」、「オフセット印刷は京都支店」とすることで、生産効率が高まると考えました。
大阪本社では、2022年末に、オフセット印刷機を京都支店へ移動させ、ただちに1階フロアーの改修にとりかかりました。
2023年1月末、本社の2階及び3階に設置していたオンデマンド印刷機5台及び枚葉インクジェット機1 台を全て1 階に移動。同時にカラー印刷機を1 台新規導入しました。
これまで蓄積されたインクや油汚れ、その臭いなどが残っており、45年の歴史を感じ感慨深いものがありましたが、内装工事が進み、日を追うごとにきれいになり、新しい空間へとリニューアルされました。
また、今までフロアーごとに分かれていたため、なにかにつけスムーズではなかったところが、一箇所に集中することにより、印刷物の製本部門への搬入、在庫紙置き場の確保、成果品の搬出など、全ての作業動線が改善され、よりスピーディで合理的な生産工場が完成しました。
これにより1 日の生産枚数も全機種がフル稼働すると、A4サイズの場合、カラー印刷で約120,000 枚、モノクロ印刷で約100,000 枚、計220,000 枚の印刷が可能となりました。
まさに、大阪でも指折りのオンデマンド印刷センターが開設されたと言えます。
▲設置後、全機種はさっそくフル稼働
▲屋外に通じる扉の設置で搬出もスムーズになりました
【富士フィルム製】
● Iridesse Production Press 6C
業界初1パス6色プリントエンジンにより多彩な色を表現。
CMYK トナーの+ゴールド、シルバー、ホワイトの特殊トナーを搭載。
長尺印刷にも対応(1200×330mm)
● Iridesse Production Press 4C
高精彩画1パス4色CMYK。
● Color 1000 Press
特殊トナー(クリア)による光沢感の再現。
● <NEW!>Versant 3100i Press
さまざまな用紙サイズ、多彩な後加工をインラインで効率的に実現。
洋形3号封筒( 98×148mm)から660mmの長尺用紙へのプリントも可能です。
プリント・製本の短納期化を実現するとともに、生産性向上につながります。
● Nuvera 314
高速化技術とタンデムエンジンにより、両面314 ページ/分( A4 サイズ)という業界トップレベルの高速連続プリントです。
● B9 125 LightPublisher
多彩なフィニッシング機能。用途に応じてさまざまな後加工が可能です。
【京セラ製】
● TASKalfa Pro15000c (高速枚葉インクジェットプリンター)
新機構ヘッドを搭載し、1時間9,000 枚(A4サイズ)の印刷をノンストップで実現。
高速印刷でも流れの少ないドット再現を実現し、テキストや細線はくっきりと、紋様や写真などはなめらかなグラデーションを再現。落ち着いた風合いに仕上がります。
京都支店では、一足早く、2023年の年明けから、新しいオフセット工場が稼働!
オフセット印刷機のラインナップをご紹介します。
▲Primo Jet
大判インクジェットプリンター
▲Luxel T-9800
無処理 CTP プレートの露光が可能
▲三菱ニューダイヤオフセット304
菊全4色機
▲RMGT 970
菊全2色機(反転装置付き)
▲RMGT 520
菊四2色機(ストレート)
昨今のデジタル印刷機の市場規模は広がる一方です。
小ロット印刷のニーズ拡大、バリアブル(可変)印刷などの付加価値、製本へのワンストップサービスの充実などが要因だと思われます。
遊文舎でも、オフセット印刷とデジタル印刷とのアイテム数の比率が10年前と比較して、逆転してきています。
このトレンドの先端をいき、皆様方のご要望に最適のフローでお応えできるよう、生産力の充実、品質向上を掲げてたゆまず邁進していきたいと考えております。