【公開日:2020/12/23】
2010年あたりに注目されていたオウンドメディアマーケティングがここにきてまた、注目されています。様々な理由が考えられますが一番大きい理由はコロナ禍のような市場の変化の影響を受けにくいからではないでしょうか。
「オウンドメディア」とは企業が積極的に情報発信していくメディアのことです。「ブログ」といえば「ブログ」ですが、価値のあるコンテンツを発信し続けるわけで一般的な「ブログ」とは一線を画すものです。そして、記事の内容はブログとは違い、情報誌やニュースメディアのような専門のライターさんが書いたような記事のクオリティが求められます。
ただし、企業側の都合で一方的に発信するだけでなく、ユーザー側の目線で知りたい、読みたい情報を発信していく必要があります。これが一番難しいです。
まずは「オウンドメディア」の具体例です。
LIG BLOG
https://liginc.co.jp/blog
競合ひしめくweb制作会社の中でオウンドメディアを運営し、ファンを獲得し、競合優位性を構築しています。オウンドメディアの成功事例として有名な会社です。
記事ひとつひとつのクオリティが高いのはもちろんですが、何よりおもしろいです。
何かを説明するときに、具体例を挙げて説明するかと思いますが、その具体例として挙がってくるモノや事がユニークです。スタッフの方ひとりひとりのキャラクターが立っていることも人気の要因なのではないでしょうか?
読み手を引き込む企画の発想力、着眼点が秀逸で、他にはないオウンドメディアです。
北欧、暮らしの道具店
https://hokuohkurashi.com/
北欧雑貨などを中心に扱うECサイト「北欧、暮らしの道具店」さん。
商品ひとつの情報にしてもかなり詳しく説明されていますし、その商品や作り手への思いが伝わってきます。また、商品だけでなく収納術などの生活のお役立ち情報の記事などもあり、情報誌などを読むよりもほしい情報に出会うことができます。
コンテンツの量もかなりの数で、毎日コツコツと積み上げてきた熱意を感じます。InstagramなどのSNSともうまく連動させていて、かなりの人気があります。ECサイト一体型のオウンドメディアの中で最高峰だと思います。
どちらも大成功している事例です。
このように「オウンドメディア」とは、ただ、自社の商品をアピールするだけではなく、魅力のある記事とにして自社に関連のある情報を発信していく必要があります。
もはやひとつのメディアですね。
実は遊文舎でも「印刷お役立ち情報」というコンテンツを用意しております。
しかし、これまでは更新頻度が少なく、みなさまに役立てていただける情報をなかなか発信できていない状態が続いています。楽しみにしている方(いますか?笑)すみませんでした。
Webサイトもリニューアルしたことですし、これからは更新頻度を上げて、みなさまにとって役に立つ情報を発信していきたいと思います。
「印刷お役立ち情報」では印刷や製本のことだけでなく、webやSNSなど弊社サービスに関連する情報を随時配信していく予定です。早く自社の「オウンドメディアだ」と胸を張って言えるように企画段階からしっかり考えていきます。
小さな企業にとってGoogleで常に上位表示され何万ものPV数(ウェブサイトがどのくらい閲覧されているかを測るための指標の一つ)を得られることはものすごい武器を持つことになります。企業の認知度が高まるとともに、WEBからの仕事の依頼も増えるでしょうし、そこでサービスや商品を販売することもできます。
さらには新たなビジネスを始める場合も、1からwebサイトを宣伝していくよりも「オウンドメディア」を利用して情報発信していけば良いのです。
ただし、実際に始めるとなるといくつかの問題があります。
実際に「オウンドメディアはすごい。」「自社の積極的な情報発信はすばらしい!」「やってみよう!」ということになると、担当者が必要になります。また、うまく情報発信するためには、一般の方にもわかりやすく解説する必要がありますし、それを読ませる文章のテクニックも必要です。
前述で紹介した2つのオウンドメディアの文章を読んでいただいた方はお気づきの方もいらっしゃるかと思いますが、これだけの文章を書こうと思うと、ネタ探しや企画、取材、撮影など、文章を書く以外にも時間が必要です。また、弊社の様に社内に専門のライターがいない場合は更に時間が必要です。
一般的にオウンドメディアは効果が出るまでに3か月~1年くらいかかると言われています。始めのうちは、書いても書いても検索順位が上がらず、効果があるのかないのかわからない事にモチベーションを保つのは難しい上に、「今の仕事プラスオウンドメディアの運営」になるので、先の見えている今の仕事にウエイトが行くのは当然と思います。(い・・・、言い訳ではないです、これからは書いていきます!)
では、記事を外注したらどうか?
「何も知らない外部の方に自社の専門技術についての記事が書けるのか?」と思いますが、テクニカルライターと呼ばれる専門的な記事を書くことができる方がおり、取材をしながら記事を書いてくれるそうです。
ただし、それなりに料金はかかります。また、外部の方が書いた文章は読んでいて分かりやすいですが、読んでいて引き込まれないのです。外部の方なので当然ですが製品やサービス、お客様への思いが伝わってこないことが多いです。中にはそういったことを上手に伝えられるライターさんもいますが、なかなか出会うことができません。
先日、あるブロガーさんとお話する機会がありました。運営するブログは月間PV数が60万超の人気ブロガーさんです。
お話を聞いてみたところ、やはり、人気ブロガーさんだけあって、1日に最低でも3本ぐらいの記事をアップされているそうです。さぞかし大変だろうと思ったのですが「ぜんぜん大変ではない!楽しい!」とおっしゃっていました。気になったので1日何時間ぐらい記事を書いているか尋ねたところ「起きている時間はすべて」との事でした。
わかりますか?
この情熱です。これがないと「オウンドメディア」なんて絵に描いた餅です。
覚悟を決めてやらないと成功はないということですね。
いろいろ書いた通り、「オウンドメディア」を成功させるには
・運営の問題
・クオリティの問題
・担当者不在の問題
を解決する必要があります。ただ始めればいいわけではないこともわかりました。
しかも、これらの問題をクリアできたら、成功するというわけではなく、また様々な課題が出てくるかと思います。ただ、覚悟を決めてやってみる価値が十分にあります。
いずれにせよ、これからもますますwebサイトが重要になっていきます。オウンドメディアだけでなく、リニューアルしたばかりの自社サイトの中身もしっかり分析をしてお客様の利用しやすいものに変えていく必要があります。
「より多くのお客様に自社のサービスを知っていただいて、喜んでいただきたい」そういった思いからSEO対策などで検索順位を上位にしようと進めるうちに、SEO対策ばかりに焦点がずれていってしまいがちですが、本来のwebサイトとはGoogleに読ませるものではなく、お客様に見てもらうものなので、本来の姿を見失わないよう取り組んでいきたいと思います。
今回の記事はいかがだったでしょうか?
オウンドメディアについてわかりやすく、解説できていたでしょうか?
文章を書くのはそれほど苦ではありませんが、読ませるテクニックは持ち合わせていないので、この長さの文章だと疲れてしまった方もいらっしゃるかと思います。読んでいただきありがとうございます!!
この記事を書くのに3時間ぐらいかかりました。調査や、ブロガーさんとお話しした時間などが含まれています。普段の業務と並行して、これを毎日続けるのは難しいと思いますが、うまくモチベーションを上げて「印刷お役立ち情報」を更新していこうと思います。