【公開日:2022/6/22】
遊文舎へのお問い合わせの中で「販促やノベルティで使うオリジナルシールを作りたい」「屋外でも使用できるステッカーを作りたい」といった『シール印刷』のご相談もよくいただきます。
今回は、そんなシール印刷の発注に知っておくとちょっと便利な「シールの種類」と「シールに使われる糊(のり)」について、解説していきます。
シールは、別の言い方で「ラベル」「ステッカー」といったことばがあります。これらすべてを総称して、シールと言うことがほとんどです。
ただ、本来の意味は、用途によって違いがあります。まずは、簡単にご説明します。
・シール
シールは、主に屋内で利用されることが多く、屋外には向いていません。
ただ、印刷後にニスやラミネートを貼るといった加工をすることで屋外でも対応することができます。粘着部分は使用する用途によって使い分けをします。剥がさない想定であれば強粘着タイプ、使用後に剥がす必要があれば再剥離タイプを使用します。
・ラベル
ラベルは、商品情報を表示するという目的で使われます。
例えば、商品の名称を記載する「商品表示ラベル」、使用している原材料名を記載する「原材料表示ラベル」、宛名印字に使用する「宛名ラベル」といったものがラベルに相当します。
・ステッカー
ステッカーは、店舗や車など屋外で使用されることが多く、そのため、雨や風、日光などに強い素材を使用します。主に耐候性や耐水性のある塩ビの原紙を使用し、約3~5年ほどはもつと言われています。
これら以外にも、シールに似たもので、「テープ」があります。
シールとの違いがわかりにくいですが、簡単に言うと剝離紙(セパレート)があるのが「シール」。剝離紙が無いのが「テープ」にあたります。
ガムテープ、セロファンテープ、マスキングテープなどは剝離紙が無いため、「テープ」になりますね。
粘着する部分の糊(のり)も、さまざまな種類があり、粘着の強度と用途によって使い分けをします。
主に使われるのが「一般粘着」の糊です。特に指定がなく剥がす必要などなければ「一般粘着」を使用することが多いです。
ここでは、一般粘着以外にも、さまざまな種類があるので、粘着の種類ごとに、どんなものに使われるか順にみていきましょう。
・強粘着糊
一般粘着よりも糊が強く、「剥がさないもの、剥がれてはいけないもの」に使用します。
強粘着にも種類があり、主に屋内用と屋外用と糊のタイプが異なります。
また、用途に応じて使い分けます。ザラザラとした荒い面に貼ることができる糊や冷蔵に対応できる糊、油面に貼ることができる糊などがあります。
・訂正糊
訂正糊は、シール裏の糊の部分にグレー等の色を混ぜることによって、下面に透けない加工がされているため、隠したい文字の裏移りを防ぐことができます。
ただ、糊が色付きのため、白色の原紙を使用していますが黒っぽくなるのが特徴です。原紙の種類も少なく、上質紙、マットコート紙、アート紙やユポ等になります。
・再剥離糊(さいはくりのり)
その名の通り、剥がすことのできる糊です。イベントなど期間的に使用するものに用いられます。
再剥離糊でも、粘着度の弱い糊もあれば、強度が強い糊などがあります。
電車や自動販売機、店舗案内、ウォールステッカーなどに使われています。
・微粘着糊
再剥離糊より剥がしやすい糊になります。ただし平らでなめらかな面にのみ貼ることができます。主に窓ガラス、眼鏡レンズや家電製品のPOPラベルなどに使われています。
遊文舎では、「シール印刷」のご依頼も承っております。
「こんなシール印刷できるかな…」など、どんなご質問も大歓迎です。
シール印刷専門担当がお悩みを解決いたしますので、まずは、お気軽にご相談ください。